同じ正方形に収まる単純な象形または抽象形の
基本記号が伝達手段のすべての基です。
同一平面上でこれらを重ね合わせて新しい記号を構成し、
さらに形と意味を重ねて造字し、並べて表現します。
基本記号には、一般記号70のほか、数字・文法・情報整理用を含め
総数90(ハイフンも入れ91)を用い、その内50は、
名前や音声表記のための表音記号としても兼用します。
基本記号そのまま、または重ねて造字したすべての記号を、
ふつうはそれぞれ意味が近い母語で読みながら用います。基本の表意文字及び記号の例:
(自然) (水) (植物) (通路)
(次に置く文字(群)の内容を仕分ける括弧)
上の記号を重ね合せてできる文字の例
(雨) (木) (茎) (幹<) (球根) (水道)
(次の文字は「木」の種類だと示す記号)
主に用いる発音器官の形や音の出し方の象形
または抽象形に対応する記号を用います。
それらを組み重ねて多くの音素を合理的に区別し、
音素を時間順に並べて、発音を再現できるよう表記します。表音記号は、表音目的を明らかにし、同時に意味を伝えることはありません。
基本の表音記号の例:
[ 両唇音 p ] (両唇の象形)、 [ 平舌音 t ] (平舌の象形)、
[ 鼻音 ] (息がまっすぐ上に抜ける抽象)
[ 摩擦音化の機能を加える ] (摩擦を起こす形)、
[ 声門で閉じる吸着音 ] (口内に誘い込む方向をさす形)上の記号を重ねて表す音素記号の例:
[ m ]、 [ n ]、 earth の[ th ]、 [ 両唇摩擦音 ]、
[ 両唇声門吸着音 ]、 [ 平らな t 舌の声門吸着音 ]
文法には、文法記号を用いて単純・明快・語順の自由を旨とし、
依頼、質問、返答など、他に働きかける目的は文頭ではっきりさせます。
表音表意の区別や名前の種別、合理的な略記号の作成、
元の意味の抜きとり個人の自由記号に変換など
多機能を使い分ける括弧も備えます。
各基礎記号は一音節の名の音声でも呼び出せ、記号を手で象る、
宙に描くなど、手話その他の表現手段にも対応します。
それらの総合で言語の記憶を保ちながら、
状況に適した表現手段で伝えることを可能にします。
1988年、地球語案はYoshiko McFarlandに衝撃的に降り閃きました。
そして染色画家だった彼女の暮らしを一変させました。
彼女の発明というよりも、「地球」の意思が繰り広げている内容を
ただ拾い上げたように彼女は感じています。
そうなった背景には、前年に英語の準備なく渡米して
味わった彼女のマイノリティー体験、
誕生日が米国で最も醜いとされる真珠湾の日である負い目、
過去20年出雲の古代から
「新しい創造は異質なものごとの結びから生まれる」
と学んでいたことなどがあげられるかもしれません。(もう少し詳しく)
1996年以来インターネットを通して世界各地の言語・科学関係者の
批判や助言に助けられながら育ち、現在までに、子どもや学生の言語教育用に、
異言語の仕事仲間でアイコンに、想を書きとめるマインドマップに、
グラフィック・デザインに、俳句のイメージ・シェアに、地球外知性との交信になどなど、
多分野で利用希望や開始の声が聞こえてきました。
現時点では、earthlanguage.orgのorgは、
命が自らひろがるオーガニック状態を意味していて、
正式な社会的オーガナイズはまだされていません。
さまざまな実用への可能性を地球語サイト内で試しているところです。(地球語の歴史詳細)
地球語テキストの出版協力者や、利用の輪をつなぐ人材が求められています。