地球語便り 2011年のレポート

.日本語目次

Happy Yule &
Large Hope in 2012

左:
昼時間が押し縮められている夜と夜の狭間で
ハッピーなハートの力が押し返そうとしています。

右:
新年2012年には
光いっぱいの希望が心から湧き出すでしょう。

(地球語では西暦2000年を地球民紀元元年とし、現代数学の数軸に沿い+−0年を含む年号を提案しています)

写真は、私のローカルプロジェクトの1つとして今年Friends of Forest Spirits という去年発足させたクラブの協力を得て造ってきた未完のラビリンスです。この工事のために土・岩・木屑などを手押し車に精一杯積んで総計200杯は独りで運びました。お陰で70歳に達した私が筋肉隆々の健康体、体や脳を鍛えるのに遅すぎることはないと実感しました。

この歩行路(白い部分)の中央が地球語で(エネルギーが開いてひろがる)という意味をもつ螺旋記号になるようデザインしましが、その原画を見ていて気付きました。歩行路を囲む岩のライン(黒い部分)に目を置くと螺旋の回転が逆になり、記号の意味も逆に・・特に意図したわけでもないのに、地球語はなにかと自然に陰陽思想で裏打ちされながら展開するのです。自然を基に組み立てたせいなのでしょう。

よろしければ想像の中であなたも何かを念じながら歩行路をたどってみてください。白頭鷲の歌声が聞こえてくるかも。ツリーに見えているのは枝を組んだ骨にアイビーを巻きつけたお飾り。灯篭形の岩組とお賽銭箱状の古いコンクリート土管が今はこの下に隠れています。
(建物の2階から撮影。ビットマップで編集したので写真の精度が落ちました。俳句by hoo)

2011年の地球語

★ 2月 Facebook.のなかに [Earth Language] ページを開始しました。

解説は英語ですが、Wallを掘り返して basic (1) から順にご覧いただくと、シンボルの働きかたを視覚的に感じていただけるでしょう。コメントを下さる常連さんは少ないですが、約20カ国の方々がご覧くださってるようです。地球語案に関する質問、議論やフォントを使った創作のシェアなどは今のところFacebookにお持ち込みください。 Facebookのアップデートで討論が消されたり、大勢が書き込んで話し合ったスレッドを言い出し元の参加者が気分によってすっかり消すのは残念です。また人気取りを煽りまくるFacebookの姿勢にも当目的にはうざったいですが、やむなく今までこれを使用してきました。

★ 3月 東北大震災のあと、当サイトにこのテーマで俳句をお送り下さったみなさまありがとうございました。詩のコーナーの[The Great East Japan Earthquake] ページに日/英語訳・地球語訳つきで集めました。エルクの革を張ってハンドドラムを作り、叩きながら夏の終わりまで祈りの日課をつづけました。

★ 4月 地球語の身体シンボルを用いるヒーリング体操のクラスを頼まれてWA州ではじめて開きました。小規模でしたが参加者はとても楽しんでくださり、いつか創作ダンスなどにまで発展させたくなりました。でも今年は野外活動が忙しすぎてその余裕は持てませんでした。

★ 質問に答えるため地球語のしくみサイトの英文を読んでいて英語のまずさに気付き、数年ぶりに読み直し・書き換えの作業をしました。

★ 衰えが進む視力を助けるため、乱視用メガネとpcセット、大きなモニターを入手しました。部品の間違いからpcがセットできるまでに1ヶ月以上要しましたがWeb編集ツールがこれまでのものとフォントやスタイルに互換性がなく、大量のページ更新の可能性がある中まだ立ち往生中です。いつもこんなとき海を隔てて救いの手を差し伸べてくださる、まだお目にかかったこともないSaijiさんにとても感謝しています。

☆ 地球語の種が大陸を渡り海も越えて育とうとしています。

Earth Language group in Ning net society 
私の手から離れ、他国人の手で地球語が育てられ始めました。
これはフィンランド人、
Jouni Sakari Kemppinen さんの運営する [sah kah reh 'la] というページ内のグループです。グラフィック・アート、イメージ思考が得意な先生で数年前から地球語フォントをよく創作モチーフにされてましたが、10月からこのグループを開始。地球語を楽しみながら学び、ついでに多国語で教えもしようという勢いのサイトです。
でも実を言うと私はひやひやしながら見守ってます。工夫を重ねて編み出した基礎ルールを無視される傾向があるからです。けれど新しい創造は既成のルールを破りながら出てくるものです。地球語も既成言語のルールをはみ出して誕生しました。命の世界では誕生の瞬間から死へと近づきはじめ、ラッキーならその過程で次世代を残します。自然を基とする地球語も、元々ときと共に変化する前提で組まれています。地球語は案外そういう育て人をも楽しがるかもしれません。ただ、地球語の基礎は多文化・多手段がまるくつながるよう全体のつながりを重視して設定しました。1分野の都合で偏って単純化すると、その場合には便利でも共通語としての機能を失うことになります。いろんな人々が参加して多角度から監視、意見交換することで、互いの創造性をさらに育てあえるだろうと、あまり口出しはしないで見守っています。

Wiki type Earth Language Dictionary site 
私はプログラミングには無能ですが、これはその能力を駆使した多言語<>地球語の辞書サイト。早稲田大出身で現在アメリカ東岸でさらに修学中のバランスの取れた若いリトアニア人、Mindaugus Indriunas さんが準備中です。今はまだ基盤のしくみができたところですが、入力してその意味・定義を希望の言語/地球語で引き出すことができるものです。勿論地球語フォントも日本語も入力可能。オリジナルの地球語字典を参照しながら辞書内容を満たすボランティアにご協力いただける方がありましたら、彼のサイトから彼に、または私宛にメールでご連絡ください。作業しながら学べることは大きいと思います。(11月より)

Jouni さん、Mindaugusさん、どちらもヨーロッパの少数言語圏出身で、中国語や日本語まで含む多言語の使用者。それでも世界をひとつにするには英語ではない地球語のような新しいグローバル基盤の共通語が必要だと感じておられます。 Mindaugusさんのサーチの報告によると、Common Web Languageのように機械が言語から言語へ正しく翻訳するため、単語を意味解析し、基礎語の記号・その寄せ集めに置き換える研究がかなり進んできたそうです。単語に複数の意味がある場合には読者が選択しながら読んだにせよ、そんな方程式で母国語に訳された内容をみなが鵜呑みにして受け入れ続けると、相手との基盤の違いに気付きにくくなり、かえって摩擦の種を産むことも起きうるのではないかと、私は思ってしまいます。それぞれがローカルな話し言葉とグローバルで多手段に展開する言語の2種類をもち、それら2つを自分のものとして自由に使いながら世界を認識してゆくのが未来には望ましいと思っています。

彼らによって普及という重荷を分け持っていただくことができ、私は2012年は地球語の根っこ部分を語る本を書くことにもっとがんばりますと、ここで決意表明させてもらいます。(笑) そうしないと、毎日の畑や森の仕事に追われて瞬く間に1日が吹っ飛んでしまうのです。

長文にお付き合いくださりありがとうございました。
今後も地球語をお見守りくださいませ。
みなさまの年末年始のご健康とお幸せをお祈りします。


Yoshiko McFarland  /hoo

to the top